【最新】宅トレ住宅とは? ~快適なボディメイク空間~

現在、「筋トレ」や「フィットネス」の人気が急上昇しています。

フィットネスジムに通ったり、パーソナルトレーナーをつけたり、公園などでランニングしたりと、多くの方がボディメイク目的やダイエット目的、健康目的で体を鍛えています。

しかし、新型コロナウィル感染拡大を受けて、フィットネスクラブに通えないという事態となり、オンラインでパーソナルトレーニングを受ける方やYouTubeを見ながら自宅でトレーニングする方が増加しました。

こういった、時代の変化に伴って自宅での過ごし方に柔軟に対応した住まいづくりが求められています。

運動を自宅で行いたいと思われている方の空間づくり

「痩せたい!」「産後に元の体系に戻したい!」などといったダイエット目的の方、「ヒップを上げたい!や大きくしたい!」といったボディメイク目的の方、「いつまでも健康でいたい!」といった健康維持目的の方など、それぞれトレーニングを取り入れる目的も違えば、取り入れるメニューも異なります。

ご自身にフィットしたトレーニング環境を整えましょう。

それぞれの宅トレ導入のポイント

マットの範囲で出来るトレーニングもあれば、広い面積が必要なトレーニング、重量のある物を使うトレーニングや、自身の体やポーズを見ながら行うトレーニングなど、トレーニング内容に対する空間づくりは様々です。

ストレッチ

ストレッチをされる方は、ストレッチのみを行う場合と、トレーニングのためにトレーニング前後のウォーミングアップとクールダウン目的で行うストレッチの場合の2通りあると思います。

ウォーミングアップの目的は、怪我の予防やパフォーマンスを上げることです。
クールダウンの目的は、疲労回復や障害予防です。

特にウォーミングアップの目的は、筋肉の温度を上げることや筋肉への血流の促しですので、冬場に体が冷え切った状態でいきなりストレッチを行うと筋を痛めてしまう事が無いよう、適切な室温の整った環境で行いましょう。

トレーニングの内容によって、ストレッチの内容も異なりますので、ご自身が行うトレーニング内容に合ったストレッチを理解しておく必要があります。

立つ/座る/寝転ぶと、ストレッチ1つをとっても幅広いので、念入りに必要面積を検討しましょう。

「たかがストレッチ」ではなく「されどストレッチ」なのです。

エクササイズ・ボクササイズ

自宅でのエクササイズやボクササイズ、ダンスは、DVDやYouTubeなどで動画を見ながら行う方が多いのではないでしょうか。
その場合に、スマホやタブレットでは画面が小さく見えづらい場合があるため、テレビなどのモニターで見られるようにした方がトレーニングを正確に行う事が可能です。

トレーニングを目的とした場合のモニターの高さは、リビングでくつろぎながら見るテレビの高さとは異なる可能性が高いので、モニターの高さや設置方法の検討も忘れずに行いましょう。

モニターを見ながらエクササイズを行う方は、現状リビングのテレビの前で行う方も多いかと思いますが、リビングにはテーブルやソファが有り十分に面積を使うことが出来ない場合やカーペットなどで滑り、正しくトレーニング出来ない場合も有ります。

リビングの在り方も検討が必要です。

テーブルとソファとカーペットの3点セットで完成された固定概念に縛られたリビングではなく、ご自身に合ったリビングの在り方を検討する必要があります。

※参考記事「最新のリビングとは~現代の日本人に合ったリビングのつくり方~https://housing-labo.casa/category/plan-design/post-1197/

ヨガ・ピラティス

ヨガやピラティスもエクササイズやボクササイズ同様、モニターの対応は検討が必要ですが、更に、自分自身が正しい体勢やポーズが出来ているのかが気になるトレーニングになると思います。

そのため、正面に大きな姿見の設置検討や壁一面を鏡貼りにしてしまったり、引込建具に鏡を張り付け引き出してくると一面が鏡になるなど、鏡の検討は必須です。

また、ヨガやピラティスは体だけでなく心のケアにも影響がありますので、室温やアロマなどリラックスできる環境に整える必要があります。

ダンス・バレエ

ダンスやバレエは、人前で披露する演技でもあるので鏡の前で自身の動きを見ながら行うということは必須です。

また、シューズやトゥシューズなどを使用するケースが多いので、床材や下地材の強化などが検討要素になってきます。

また、スピーカーなどの音楽環境の設備も重要な検討要素です。

有酸素運動

家の外で、ウォーキングやランニングを行う場合は、家の環境としてはウェアやシューズ、ライトなどの準備物の収納場所や収納方法の検討と、前後のストレッチ環境を合わせて検討しておくという事です。

また、家の中で、マシンや縄跳びなどの道具を使う場合は、床の補強を行っておく必要がありますので事前に検討しておきましょう。

筋力トレーニング(無酸素運動)

昨今最も注目を集めていると言っても過言ではない筋力トレーニング。

SNSやYouTubeで人気有名人(俳優やモデル、YouTuberなど)が、ただ細いだけではなく適度に割れた腹筋や丸く盛り上がった美尻などの肉体を美の新基準として発信し始めたことにあります。

トレーニング用の器具やマシンは、どのような物をどれほど取り入れるのかで家の面積や壁や床の補強は大きく変わります。

また、求める筋力をつけるには、欠かせない食事の工夫やプロテインなど、キッチンやパントリーづくりにも影響が出てきます。

酷使した体の疲れをしっかり休め、次の日にまたしっかりとトレーニングするための浴室や寝室づくりも重要です。

一見関係ないと思い勝ちな空間も合わせて検討することが大切です。

まとめ

「おうち時間×トレーニング」は、ただ空間があれば良いという事ではなく、快適に宅トレを行うことが出来るトレーニング空間づくりと合わせて、間接的に関係するキッチンやパントリー、浴室や寝室などの空間づくりも大切に行いましょう。

《執筆者》

一般社団法人 住宅研究所
「暮らし視点の住まいづくり」研究開発担当
主任 谷口真帆香

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