注文住宅なら、暮らしをもっと楽しめる

生涯住まう家を考えるとき、住宅性能を最上級クラスにし、しかもその性能が長期間維持出来て、収納も充実させ、仕上材も、納得の行くものを選ぶと、延床面積35坪くらいの住宅でも、住める状態の装備を付加したら、木造住宅であっても、建物本体で、4000万円(税込)は最低でも掛かると思います。
こう言うと、高すぎるとか、様々な非難の声が上がると思いますし、やりようはもっとあるはずとか、色々ご意見はあると思います。

しかし、「住まいを楽しみ、人生を楽しむくらしの実現」という基準で考えるとこの程度の費用は掛かります。
35才で家を建て95才まで、その家に住むとしたら60年間です。
月額にしたら、月額55,555円です。
もちろん土地を別に購入し、その金額が建物同様の4000万円としても、建物と土地を合わせても、月額111,111円です。
勿論その他にメンテナンスは必要ですが、この価格の中には、実質的に生涯に亘って暮らしを楽しめるだけの時間を考慮し、各部材の長期に亘る耐久性能を引き上げるための価格も含んでいます。
耐震性についても繰り返す地震にも対しても強く、快適性も抜群で、長期に亘って性能が落ちないよう工夫されています。
しかも、省エネルギーも最高クラスです。あえて申し上げますが、「安い」と思います。

意外なことに、忙しくバリバリ働いている人も含めて、「人生の約7割の時間を過ごしている」のが、自宅です。
この自宅での貴重な時間を楽しめてこその注文住宅です。

自宅で過ごす時間を出来る限り、一人一人が、家族が、もっと「人生を楽しむ暮らし」という質の高い、こころ豊かな時間にしましょう。
そのために様々な工夫で、ご自身に適した、家事の合理化など、やりたくないこと、でもやらなければならないことの時間を徹底的に圧縮しましょう。
いや、もう一歩踏み込めば、例えばやりたくない家事をすること自体が楽しいというような、工夫もしましょう。「住まうことを楽しむ」というように。

注文住宅への投資は、最も投資対効果が高い

住宅の価格は、新築時の価格です。
確かにモノとして家を買うのですから、同じモノなら、安い方が良いに決まっています。
それであれこれ発注前に悩みますが、ここで考えてみてください。
買ったのは家なのか(もちろん家です)、入居時から始まり、人生を終えるまでの、60年間以上続く、「暮らしの時間」を購入したということの方が、正しいのではないでしょうか。
やりたくない家事は、出来るだけ合理的に、家事の中でも家族とおしゃべりしながら作るキッチンでの時間は楽しいはず。
家事も、そういう楽しい家事を増やし、労働主体の家事は最小にして、浮いた時間で、さあ、何をしましょうか。
このような楽しい暮らし、心豊かな暮らしという、時間の質、暮らしの質を上げていくという「暮らし視点」の住まいづくりこそが、注文住宅の本質です。

納得の行く注文住宅づくりには、木造住宅でも最低でも4000万円(税込)/35坪〈延床面積〉程度はかかると申し上げましたが、もちろん建物規模が、40、45坪と大きく成ればさらに資金は必要です。
世帯年収1000万円の、共働きご夫婦という世帯は、ハウジングラボのホームグランドである大阪・京都・神戸エリアには多く居られますし、全国的に見て、ローカルエリアを含めて考えても、35才前後という「注文住宅建築適齢期」の方々の中でも、大勢いらっしゃいます。
ご夫婦それぞれの年収を合算すれば、1000万円というご家庭です。
建築資金の借り入れについても、世帯年収の7~9倍くらいの金額のローンが組めますので、ローンだけでも余裕をもって、7000~9000万円の建築/土地購入の資金を調達できますから、金利が低い今の内に借りてしまうことが、すごく有利だと思います。
これは借金ではなく、ご自身とご家族一人一人のこれから先、60年間以上の暮らしの質を高め、心豊かに、楽しく暮らしていただくための「時間への投資」です。
人生の時間の7割以上を過ごす自宅への投資は、他の何に比べても最も大切で、優先すべき投資対象、ということになります。

暮らしとは何か、心豊かで、楽しい暮らしとは何か

この問いに対する答えは、一人一人の中にありますが、実際にそのような視点で、しかも、これから先60年以上の長い時間の各ライフステージでの、心豊かで楽しい暮らしを考えたところまで、具体的にイメージされて、住宅を発注される方は、居られないと言っても過言ではないと思います。

むしろ、モノがあふれるから、たっぷり収納が欲しいとか、洗濯に伴う一連の家事を、何とか少しでも楽にしたいとか、老後に寝たきりになったら、あるいは、そこまでいかなくても身体が動きづらくはなったときのことを考えて、最初から1階に寝室が欲しいとか、どちらかというと「暮らしのマイナス面」を何とかしたいという思いが、強い様に見受けられます。
もちろんこれらのことは、住まいづくりには、大切な要素で、解決を図る必要があります。

これらの問題解決にも、例えば「たっぷり収納」は、何を容れるための収納なのか、住宅内なのか、外部なのか、住宅内ならどの部屋、あるいはどこで収納したいのか、そもそも収納物は、どのようなものなのか、使用頻度は、どの程度なのか、これから6年、12年、18年・・・60年後というようにライフステージが上がって行くに連れて、その部分の収納はどれくらい必要なのかなど、暮らしコーディネートと住宅設計の専門家と向き合えば、わずかな時間で、考え方が整理され、解決の方向性が明確になり、住まいづくりの中での、「たっぷり収納」の重要度合いが、見えてきます。
このように「暮らしのマイナス面」も、もちろん解決すべきですが、最も重要なことは、「暮らしのマイナス面」を解決することによって生み出された時間を、どれだけ心豊かで楽しい時間とするのか、というために「プラン/空間」をどのように構成していくのかが、「暮らしのプラス面」を組み立てるということです。

老後の心配から、最初から1階に主寝室という要求も分かるのですが、実際にそれが必要になるのは、冷静に考えれば、半世紀後だと考えられます。
むしろご夫婦とお子様の家として考えたときに、新築後30~40年近くは、「子育期」と、全員が大人になった後の「大人家族期」です。
この最も大切な、成長していく家族と過ごす時期を楽しむためということを優先し、老後のご心配というご要望にも、お応えする「プラン/空間」構成の仕方も様々あります。

住まいづくりでは、「暮らしのマイナス面」を解決することだけではないということです。
最も大切なことは、心豊かで楽しい日常の暮らしという、「暮らしのプラス面」を中心に置いて考えることです。

「暮らし」って何?

「暮らし」という言葉は、日常よく使われる言葉ですが、「暮らし」とは、どういうことを意味するのか、曖昧なまま使われている言葉だと思います。

「暮らし」を因数分解してみると

  1. 住宅内の「場」と
  2. そこで行う「コト」と
  3. 一緒に行う人または、その場にいる「人(登場人物)」

の3つに分解されます。

つまり、夕食を作るという暮らしの1シーンを例に考えれば、キッチンという「場」で、夕食を作るという「コト」を、夫婦「人」で、子どもたち(登場人物)も手伝いながら、過ごしている状態を「暮らし」と現実的に定義します。
そう考えると暮らしが具体的に見えてきます。

自身にとって心豊かで楽しい暮らしを実現するには

どのようなコトを、誰と、どこで過すことが、楽しい暮らしなのかという内容は、当然のことながら、本来施主である、お客様の中になるはずです。
ルーチンワーク化している日常の暮らしは、当たり前過ぎて、当事者のご本人ですら、中々気づきにくく、「どんな暮らしが楽しい暮らしですか」といきなり問われても、答えられないというのが一般的です。

分かりづらい話なので、お医者様との、向き合い方を例に考えてみましょう。
患者は「体がだるい」「どうも疲れっぽい」「夜遅くまで飲むと翌朝、目覚めが悪く中々起き上がれない、20才台の頃は直ぐに、起きれたのに」など、何となくの症状は話せても、原因は話せません。
良い医者は患者の全身の状態を見るところから、様々な問診を行い、さらに血液検査などへ進み、患者が「自覚する体調が良くない状態」の原因をつかもうとするはずです。
そしてその原因に対応した治療方針を立てて適切な治療を行うはずです。
住まいづくりで言うところの「暮らしのマイナス面」を適切に改善することと共通しています。
この根本原因を見つけ出して適切に対処するのが「暮らしのマイナス面」の対処の仕方です。

今度は、住まいづくりの「暮らしのプラス面」で考えてみましょう。
例えば、アメリカのメジャーリーグ、ドジャーズの大谷選手の肘の損傷ですが、ただ、損傷した腱を修復して、日常生活が送れるようにするというだけではなく、投手として160km/h以上の速球も投げられて、年間を通して先発ピッチャーのローテションを守れるだけのレベルに肘を回復強化するというのとでは治療のレベルが違います。
プロ中のプロの専門医が原因と体質や、投げ方なども理解した上で、治療方針を立て治療に当たっているのだと思います。

実際にはないと思うのですが、良くない医者は、患者の申し出の通りの、対処をしてしまい原因をつかむどころか、医者としての責務を放棄したようにも見えるよう場合をイメージしてください。
あってはならないはずです。

ところが注文住宅を造って行く、プロセスの中では、お客様の言いなりのプランで造ってしまうということは、顧客も業者も、それほど疑問も違和感も抱かずに普通に行ってしまっています。
これが問題なのです。

住宅設計のプロの方々は、お客様の要求にどれだけ応えるかに、その主眼が置かれており、お客様の暮らしを中心に考えて設計を進めるという教育は受けていません。
経験値的にできる方は、稀にいらっしゃいますが、多くの場合、企業側の効率が良くないという理由も相まって、暮らし視点の設計者は育っていません。

本来、お客様もご自身がどのような暮らしをしたいのか、望んでいるのかということを表現できたら良いのですが、そのような視点を持って住まいづくりに臨まれてはいないと思います。
特にこれから生涯に亘る60年間以上の年令を、重ねて自身も成長していく中で、各ライフステージでどんな暮らしが楽しい暮らしなのだろうかと思い描いても中々まとまらないと思います。
そこで「生活タイムスケジュール」や「暮らしインタビュー」といった様々な手法を使って、お客様と向き合って、これからの暮らしの中で本当にご自身が実現して行きたいと思う、心豊かで楽しい暮らしを見いだし共有化するというプロセスが必要になってきます。

暮らしと設計のプロと向き合う

住宅設計に入る前に、どのような暮らしを実現したいのかという、住宅設計方針を組み立てる必要がありますが、現状ではこの部分は、残念ながらほとんどの場合で、欠落し、いきなりプラン作成に入っています。

お客様の様々な要求と、現状の暮らし、趣味や大切にしたいコト、楽しいと思い描くこと、などを総合的に理解し、最終的には、お客様の趣向性と価値観を理解して、これからのお客様の暮らしをコーディネートする専門家の機能が、まず先行する必要があります。
お客様が、実現されたい暮らしを中心に、「暮らしのマイナス面」を最小にしながら、お客様のこれから先の暮らしを、お客様と共有化し確認します。
その上で、これを実現するための暮らしの器としての住宅設計に移行して行きます。
建築設計という技術系の専門知識を持ち、暮らしとそれに関連する様々なモノとコトについての専門知識を併せ持ったスーパーバイザー(専門家/監修者:「Architecture Design & Life Coordinate」Supervisor)が、お客様により沿って進める住まいづくりが必要です。

まとめ

ハウジングラボの「Architecture Design & Life Coordinate」という注文住宅づくりは、お客様が実現したいと自覚されていることはもちろん、スタート段階では気づいておられなかったご自身とご家族の、実現したい心豊かな楽しい暮らし視点で、基本設計/デザインをまとめ上げます。
その後を受けてハウジングラボとの強い関係を築いている確かな施工技術を持つ、地元の大阪・京都・神戸を始め、全国各地域の優れた住宅会社が、元請として責任施工するという合理的な仕組みを構築しています。
このネットワークを活用することによって、暮らし視点の注文住宅づくりの実現で、全国対応を可能にしています。
ハウジングラボの注文住宅なら、暮らしをもっと楽しめるように住まいづくりを、進める事ができます。
是非お気軽にご相談ください。

株式会社ハウジングラボ
代表取締役 一級建築士 松尾俊朗

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