【最新】美容住宅とは~毎日のケアを快適にする住まい~

昨今、SNSやYouTubeなどで芸能人の日常や美容方法が身近な物となり、一般の方にも性別関係なく美容ブームが訪れています。

人間の3大欲求「食欲・性欲・睡眠欲」に「美欲」がプラスされたと言われるほど様々な種類の美容が存在し、性別も関係なく誰もが何かしらのケアに力を入れ始めています。

また、人によって美容への関心度合いも異なりますので、様々な美容の種類や美容への関心度合に合わせた毎日のケアや化粧を快適にする住まい、「美容住宅」を考える際のポイント「【最新】美容住宅」を提案させていただきます。

「美容住宅」を考える際のポイント

美容をフェイス・ヘア・ボディーの大きく3つに分けて、毎日のケアや化粧を快適に行うために住まいづくりに取り入れるべきポイントをまとめてみました。

3つの美容

フェイスは、「ケア」と「メーキャップ(化粧)」の大きく2つに分けて考えます。

ヘアは、「ケア」と「セッティング」の大きく2つに分けて考えます。

ボディーは、「ケア」を中心に考えます。

フェイス

フェイスケアを行う美容家電は、美顔器やスチーマーなどあり、浴室で使用可能な物や入浴後に使用する物、化粧前に使用する物など、物によって使用するタイミングは様々です。

浴室で使用する場合、比較的入浴時間が長くなると考えられますので、浴槽内のお湯が冷めにくい断熱効果の高い浴室/浴槽を選択する必要が出てきます。更に、浴室自体にミストサウナや炭酸発砲、浄水機能やジャグジー、肩湯などの美容効果を促進する機能を搭載するという選択肢もあります。

次に、入浴後のケアですが、入浴後の保湿リミットは10分だと言われていますので、入浴後に使用する美容家電や基礎化粧品などは「どこで」「どのように」行うのかを考えておかなければいけません。

また、自然光の入ってくる場所で行いたくなるメーキャップ化粧や化粧前に行うケアは「どこで」「どのように」行うのか、ムダ毛や髭剃りは「どこで」「どのように」行うのか、合わせて考えておきましょう。

ヘア

最近は、ヘアについての自宅ケアもかなり見直されてきており、トリートメントやヘアパックだけでなく、トリートメントの浸透効果を高める美容家電なども出てきていますので、浴室に持ち込みケアをする場合、フェイスケア同様に浴室の空間検討が大切です。

また、入浴前のブラッシングや入浴後のケアやヘアドライなどについても、「どこで」「どのように」行うのか音の問題や洗面の必要性などを検討します。

さらに、セッティングは化粧の後行う場合と一緒の方が便利なのか、ワックスなどの整髪料を使用した場合、手洗い出来るよう洗面は一緒の空間に合った方が良いのかなども考えておきましょう。

ボディー

美容について影響力の高いある有名人の方が「胸までが顔」だと表現したこともあり、ボディーケアへの関心もかなり高くなってきています。

入浴後に、加湿した部屋でアロマオイルを焚きながらボディーオイルを塗ってマッサージをするなんていう方は、ボディーケアに1時間近くも使うというのです。

1人暮らしなどの場合にはそれほど気にしませんが、家族がいたり、お子様が思春期を迎え始めると、服も着ずにリビングでボディーケアなんて出来ません。脱衣室を占領してしまうと、他の方がお風呂に入れないなど様々な不具合が出てきます。

ボディーケアこそ、「どこで」「どのように」行うのかがかなり重要なポイントになってきます。

つまり、フェイス・ヘア・ボディーについての美容をしっかり行う場合、浴室・洗面脱衣室・化粧コーナーなどの配置計画や空間づくりの検討がかなり大切になってくるという事です。

【最新】美容住宅

最新美容住宅は、現存する固定概念に縛られた住宅の間取りに「Beauty Care Room」という1部屋をプラスするという提案です。

これは、動線をしっかり考え、脱衣室を占領することがなく他の家族に邪魔にならない、服を着ずに入浴後の保湿リミット10分以内にケアが始められる、鍵さえかければ1人になれる部屋です。

ここでは、お風呂上がりのフェイス・ヘア・ボディー全てのケアが出来る上に、隣家などから見えないような工夫をした窓を設けておけばメーキャップ(化粧)なども行う事が可能です。
少し広く面積をとっておけば、多めに加湿してヨガを楽しむことも出来るでしょう。
つまり、美容に関する全ての事がこの1部屋で行う事が出来るのです。

美容住宅を取り入れる際の注意点

1、住宅性能

ケアをする際、服を着ていない時間も多いため、浴室だけでなく水廻り全体の断熱気密性能のレベルには注意しましょう。

更に、空気清浄や加湿/除湿などの機能、ケア中のアロマや音楽を聴くためのスピーカーなども検討しておくとより快適な時間を過ごすことが出来ます。

※参照記事「居心地のよい住まいづくりのポイントhttps://housing-labo.casa/category/plan-design/post-1065/

2、コミュニケ―ション

「Beauty Care Room」に閉じこもってケアしていると、他のご家族とのコミュニケーションが取れませんので、お子様の様子などを見たい方は、カーテンを取り付けた室内間窓なども検討しましょう。

まとめ

美容業界はどんどん進化し、これからも進化し続けることが予想されますが、その美容を行う住宅は現状のままというのには違和感があります。

ご自身が新たに取り入れるグッズや進化した暮らし方に合わせ、住宅も固定概念に縛られることなく進化させましょう。

こういった、現在の暮らし方に合わせた最新の住宅情報にご興味がある方は、是非、当研究所にお問合せください。

info@housing-labo.casa

《執筆者》

一般社団法人 住宅研究所
「暮らし視点の住まいづくり」研究開発担当
主任 谷口真帆香

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