大阪・京都・神戸の注文住宅はRC外断熱住宅が最適

地球温暖化の影響なのか、近年の夏の猛暑は、年々より厳しいものになってきていると、感じておられる方は多いと思います。
夏の大阪の暑さは全国的にも有名ですし、盆地の京都の夏の暑さも同様です。
神戸は、海に面していて、背後に六甲山系からの吹きおろしがありますから、大阪、京都の2都市に比べれば、神戸の真夏の暑さは、「まし」と言われてきましたが、南斜面で太陽からの取得熱量が大きく、特に最近では、夏の暑さは神戸も、おおさか、京都と共に酷暑化しています。
夏季に比べて冬季の関西エリアは、比較的温暖ではありますが、京都の底冷えに代表されるように、十分に寒い冬ということに変わりはありません。
地球温暖化と一言で言っていますし、その言葉から、夏季の気温上昇に意識が向きがちですが、冬季は、逆に猛烈な寒波によって、大きく気温が下がり、大雪の被害なども、より頻発するといった、夏は猛暑、冬は大雪というような、極端な気候変動へ向かう傾向があるようです。

日本のほぼ中央に位置し、温暖地域を代表する、大阪・京都・神戸エリアに於いても、これからは、より高い温熱環境性能を持った住宅が、必要になってきます。
南北に長い日本の温熱環境がより厳しい、亜熱帯エリアの南西諸島や、亜寒帯エリアに属する北海道などは、もとより、日本の大部分を占める、温帯エリアに於いても、従来の断熱気密性の向上、特に建物の開口部を含む、外皮性能を上げだけでは、今後は不充分かもしれません。
地球温暖化が、さらに進行するこれから先の温熱環境を考えれば、十二分な快適性を、より少ないエネルギーで得るには、RC外断熱のような、高蓄熱蓄冷性能を付加することも必要になってくると思います。

比重が大きく堅牢な、鉄筋コンクリート(RC)造の建物が持つ、高い対災害性能の躯体は、併せて蓄熱蓄冷容量も大きいという特徴があります。
RC造の建物を外側からすっぽりと断熱材で包み、「外断熱化」した住宅は、快適を蓄えることができるという特徴がありますので、省エネルギーで、なおかつ、快適温度環境を生み出すことができるという大きな特徴があります。

快適性能と健康の関係

日本人の死因の約6割が、心臓、脳、呼吸器疾患です。気温が下がる冬季間の死亡増加率は、全国平均が17.5%です。

これを都道府県別にワースト順位でみると
ワースト1位 栃木県  25.0%
    2位 茨城県  23.5%
    3位 山梨県  23.3%
    4位 愛媛県  23.0%
    5位 三重県  22.8%
    6位 鹿児島県 21.6%
    7位 静岡県  21.5%
と比較的温暖エリアの県が続くことに驚きます。

逆に最も増加率が少ない都道府県は、北海道10.3%、青森県10.8%という、寒冷エリアで、寒さ対策の認識や、断熱住宅の普及が原因だと、推定されています。

WHOは、冬季間の低い室温によって誘発される障害への注意喚起をしています。
・18℃未満  血圧上昇、循環器障害
・16℃未満  呼吸器系疾患

「日本の家は非常識に室温が低い(慶應義塾大学 理工学部/伊香賀俊治 教授)」と警告されていますが、この研究チームが全国約2200件の戸建住宅対象に、冬季の2週間、室内の温度を10分おきに調べられた結果(青森・島根・宮崎の各県除く)は、18℃以上の室温を確保していた都道府県は、19.8℃の北海道を筆頭に、新潟、千葉、神奈川のみで、他の県は18℃を下回っていたという結果です。調査が実施された44都道府県の内、9割以上の都道府県で、WHOの基準を下回っていたということです。
ちなみに、最下位は、瀬戸内に面した温暖エリアの香川の13.1℃ということも、もう一つの驚きの結果でした。

このように快適性と健康は相関関係にあると考えると、「すべての国民は健康で文化的な最低限度以上の生活を営む権利を有する」という、憲法25条に抵触しているとまでは思いませんが、省エネと同時に「住宅の温熱環境と快適性」について、健康面からも、もっと考える必要があると思います。

暮らし、生活上の実際の快適温度環境

快適温度環境は、暮らし方のスタイルや生活上の活動状況に応じて、さらには暖かさ、寒さに対する、個人の感覚的な差などがあり、一概にどれくらいの温熱環境が、良いとは言えないというものだと思います。
筆者のRC外断熱住宅(正確には補強コンクリートブロック外断熱/RCに比べて蓄熱蓄冷容量はやや小さい)の35年の居住体験で、分かったこと、感じたことを記します。その方が、生活者の視点で、暮らしの中の温熱環境は、より現実的に考えやすいのではないかと思います。

エクセルギー

「エクセルギー」という耳なれない熱力学の用語があります。
水が高いところから低いところに流れるように、熱も高い温度から低い温度へと移ります。
水力発電はこの高低差という、位置エネルギーを使って発電タービンを回しているのですが、こうして有効に取り出せるエネルギーのことをエクセルギーと言います。
省エネルギーは、有効に取り出したエネルギーの節約の事ですから、正確には省エクセルギーというべきでしょうか。
専門的な話はさておき、このエクセルギーという言葉だけでも頭の片隅に置いておいてください。
それでは本題の、住宅での温熱環境を人間はどう感じるのかとの関係で考えて行きましょう。

室温と住宅内の表面温度

冬季の室温を仮に18℃に設定して、過ごすとすると、冬物の厚手の肌着に、真冬用のセーターを着ているのか、もっと薄手の衣服なのかでも感じ方は異なりますし、体を動かす、片付け作業をしているのか、座ったままじっとしているのかによっても、感じ方は異なります。
しかし、一般的に静かに室内で過ごすとすれば、室温が18℃では、寒く感じると思います。
各人の感じ方だと思いますが、20~24℃くらいで過ごしたいというのが本音でしょう。
室温は室内の空気の温度です。
一方、住宅内部の表面温度との関係ではどうなっているのかというと、室温18℃として、壁の室内側表面温度が、室温より低いか、同じぐらいの温度では、時間経過とともに、体温が奪われて行き「寒い」と感じますが、壁の室内側表面温度を20~24℃にするとほとんど体温が奪われなくなります。
つまり下記のグラフのように、室温18℃でも、壁の室内側表面温度が20~24℃であれば、体から熱が奪われることが少なくなるため体温が、容易に保たれ室温が18℃であっても、快適と感じることができるということになります(下図は工学博士 宿谷昌則氏の2015年の論文から引用)。

同じ18℃という室温であっても、壁の室内側表面温度が20~24℃の範囲より、低ければ、寒く感じるということになります。
逆に壁の室内側表面温度を20~24℃の範囲より高くしても無駄にエネルギーを使うということになってしまします。
エネルギー(エクセルギー)最小で快適性を確保するには室内側の建物表面温度を20~24℃とするのが最適ということになります。

吸放熱をゆっくりと行う高蓄熱/蓄冷容量のRC外断熱住宅

エアコンを使って、室温を上げるというのは効率よく室内空気温度を昇温させることになりますが、快適性と室温にずれが生じるということは、普通に起こる現象で多くの方が経験されていると思います。
冷え切った家に帰ってきて、エアコンを暖房Maxに設定しても中々、体が温まらないという現象です。
これは冷えた建物の室内側表面温度を上げることに、熱エネルギーを奪われて、快適性が上がらないときに感じる現象です。

これに対して、高蓄熱/蓄冷容量のRC外断熱住宅は、年間を通じて、壁の室内側表面温度をはじめ、床、天井の表面温度が20~24℃です。
筆者の自宅も、つい先日、RCの梁、スラブ(RCの床、屋根)の各室内側各部の温度を測定しましたが、この温度範囲に、すべて20~24℃の温度範囲内に、収まっていました。
冬季間は暖房を切って買い物に2~3時間、出かけても、帰宅後の室温は、感覚的に室温が下がったと感じることは、全くありません。
暖房を切れば、高い断熱性能を持っていたとしても、ゆっくりと室温は下がっていきます(断熱材というのは温度の高いところから低い方へ、熱エネルギーが伝わることを邪魔して遅らせることはできますが「断つ」ことはできません)。
その時、RCの躯体に蓄えられていた熱が、ゆっくりと室内側に放熱されて行きます。
これによって、少々留守にした程度では、室温の変化はあまり感じられない、という結果になります。
観方を変えれば快適を蓄えているというように、解釈しても良いと思います。

夏季に連日35~37℃が続き、夜間も気温がさほど下がらない熱帯夜の暑さが続いた時期に、2週間ほど北海道へ、家族旅行で出かけた際に、「勝手らさぞ、暑いのだろうな」と覚悟してドアを開けたのですが、帰宅後の室温は26℃であったことには、さすがに驚きました。
確か、出かけたときの室温は24~25℃で、もちろん冷房は切って出かけたのですが、この猛暑を2週間放置してもこの結果でした。
一方で24~25℃の出かけたときの室温に、完全にもどるのには、三日ほどかかりましたが、「なるほど、ゆっくりと吸放熱をしているなあ」という実感が、改めて湧いてきた「不思議な体験をした」時でした。

真冬の未明、午前3時に暑くて目が覚めるという不思議な体感体験

更に不思議な事態で、未知の体感体験をしたことがあります。
真冬の寒い時期には、大阪でも、たまには、氷点下まで気温が下がります。
不思議な体験をした日の、午前6時の最低気温は−2.5℃であったと思います。
実は、特に日中から総気温も上がらないほど、寒い日であったのですが、自宅に居たので、気温が、そこまで下がっていたことにも気づいていませんでした。
夕方から薪ストーブにも火を入れて、夜の時間は炎を楽しんで過ごし、23時過ぎに、2階の寝室に移動し就寝しました。
0時ごろには、薪の火は完全に消えていたと思います。
ところが午前3時ごろに「暑くて目が覚めた」ので驚きました。
1階の薪ストーブから放射された赤外線が、1階天井兼2階の床スラブ(コンクリートの床)が、ゆっくりとストーブの熱を吸熱して蓄熱し、オーバーフローする様に、床スラブから、私のベッドへ放熱するという「時間差」が生じて熱が伝わってきたようです。

まったくもって、蓄熱/蓄冷容量の大きい家に暮らしているが故の、不思議な体験です。
もっとも、45坪の延べ床面積の自宅に対して、やや発熱量の大きな薪ストーブを設置したことが問題ではありますが。

まとめ

先ずは心身の健康のために、冬季あるいは逆の夏季においても、住宅内の快適温度環境とすることがまず重要です。
その快適温度環境を、電気やガス、あるいは薪の燃焼から有効に取り出せるエネルギー、つまり最小のエクセルギーで実現するということが、地球温暖化という視点も含めて、会的な要請であり、義務でもあると思います。
元々、火鉢ひとつで過ごし、冬は寒いものとし、我慢をしてきた日本の温熱環境に対する永年の習慣は、全室快適な温度環境というと「贅沢だ」と思われがちですが、省エネルギーで、如何に快適に過ごすのか、いや、四季を通じて、いつも快適温度環境を、如何に「最少エクセルギー」とするのかという時代になっています。

その最先端の「異次元の快適性」と「省エクセルギー」を両立させるRC外断熱住宅を、特に地理的に、そして文化的にも日本の中央に位置する温暖なエリアの大阪・京都・神戸で注文住宅を検討されている方々へお勧めします。最先端と言いながらも、既に大阪で35年の居住実績のある安心の構造躯体です。

生涯に亘って60~80年間を過ごす住宅です。しかも、生涯時間の7割を過ごす住宅です。
そこで暮らす方々の暮らしの器としての住宅は、先進のRC外断熱住宅という構造躯体をベースに、家族の成長にリンクした暮らしと、住まわれる方々の価値観に基づいて、設計をハウジングラボは、進めています。
具体的には、建築設計と暮らしコーディネートという「Architecture Design & Life Coordinate」視点で、お客様に向き合うことで、お客様最適の住まいを創り上げていきます。
外観デザイン、プラン空間/インテリアコーディネート、仕様設備部材、温熱環境/耐震性能などの住宅性能と、それをもたらす構造/工法、暮らしやすさ、などを、お客様の暮らしを中心に置いて住まいづくりを進めます。
その住いづくりのプロセス自体も楽しんでいただきたいと思っています。

その中で、お客様個々の、従来の暮らしを超えたKurashinnovation(暮らしの革新)を実現し、住宅内で過ごす時間の質(Quality of Time)を高め、それぞれのお客様にとって、最適で快適な住まいづくりをハウジングラボは追究し、ご満足をいただける住まいづくりを目指してまいります。まず、ご相談ください。

株式会社ハウジングラボ
代表取締役 一級建築士 松尾俊朗

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