グリーンのある暮らし ~観葉植物初心者orずぼらさんの住まいづくり~
2022/05/23
新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、おうちで過ごす時間が長くなったこともあり、ストレスを抱える方が急増しました。
世の中が少しずつWithコロナにも慣れてきて、外出頻度も増えてきたものの、元通りの生活に戻るにはまだ時間はかかりそうです。
全てのストレスや悩みが解消されるわけではありませんが、観葉植物(グリーン)はリラックス効果や目の疲労軽減効果があり、注目されています。
しかし、観葉植物初心者さんやずぼらさんからすると、植物は手入れが大変そうなイメージもあり、手を付けられていないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、新居を計画される際は、少しでも手入れが簡単かつお洒落でストレス軽減出来るグリーンのある暮らしの住まいづくりをしませんか?
グリーンを取り入れる時に気をつけるポイント
これから住まいづくりを検討される方の中でも特に観葉植物初心者さんやずぼらさんが、グリーンを取り入れる際に失敗しない、いくつかのポイントをご紹介します。
日当たり
植物にとって太陽の光は大切なポイントです。
太陽の光を好む植物、あまり太陽の光が無くても育つ植物、それらを理解した上でバランスよく配置しまとめる必要があります。
観葉植物上級者さんやマメな方は、週末に鉢を外に出して太陽の光を浴びさせてあげたりもしますが、最初からそのような手間を前提にしてしまうと長く続かない可能性があります。
観葉植物初心者さんやずぼらさんの場合は、家が完成してからグリーンを配置することを考え、鉢の移動などはしなくても良いように計画すると、置きたいグリーンを置きたい場所に置けない可能性も出てきます。
そのため、住まいづくりをする際に、「こんなグリーンを置きたい!」や、「こんな雰囲気にしたい!」というイメージをしっかり持っておきましょう。
ネット画像やSNSで見つけた画像のスクリーンショットして保存しておくなど、ご自身の全体像の好みを理解しておくことは大切です。
その全体イメージを壊さず、鉢を移動したりする手間を省けるよう事前に計画しておくことが大切です。
そして、画像や雑誌などを持って住宅会社に相談してみましょう。
その時に、お気に入りの雰囲気の画像を全て教えて欲しいとお客様の好みに関心を持ってくれたり、育てたい植物の種類を丁寧に聞いてくれる住宅会社が良い住宅会社だと言えます。
反対に、そういった話は契約後に打合せすることが出来ますというように、まともに取り合おうともせず、お客様や植物について関心も持たず、先ずは住宅の説明に入ろうとする住宅会社は危険であるということも覚えておきましょう。
風通し
人間にとっても植物にとって、風通しは必要です。
風通しが無ければ、水やりのあと湿った土がいつまで経っても乾かず、根腐れしてしまったり、病気やカビの原因になってしまいます。
特に水やりの後には、鉢を移動させたりしなくても、換気をして空気の入れ替えが出来るような配置計画にしておきましょう。
水やり
水やりの頻度は植物によって異なります。
一般的には、土の乾き具合を確認して水をあげるタイミングが決まりますが、観葉植物初心者の方からするとそれすらもよく分からず、難しいということもあるでしょう。
最近は、水の乾き具合を知らせてくれるグッズもありますし、土が乾いたら自然に水が浸透する仕組みのグッズもあります。
基本的に冬はあまり水を吸収しようとせず、眠っている植物が多いなど、季節によって水やりの頻度が異なるということも有りますが、観葉植物初心者さんからすると少し難しいポイントでもあるかと思います。
大きく、「春夏」と「秋冬」に分けて水やりの頻度を理解した上で、植物ごとの違いは、最初取り入れる際に、同じ頻度で水を求めるグループごとに配置してあげるというのも1つのポイントです。
ずぼらだけどお洒落な家にしたいからと無理に取り入れるのではなく、ご自身の性格に合わせた無理なく取り入れる方法も、住宅会社の方に相談してみて一緒に考えてもらうのも良いでしょう。
害虫
多少の虫なら気にしないという方は良いですが、どうしても気になる方は、虫がつきにくい植物を選択するという方法や、土地を使わず水だけを使った水耕栽培にするという方法や、虫がつかない土というものを購入するなど方法は様々有ります。
虫嫌いな方でも諦めず、グリーンのある暮らし実現させましょう!
インテリアとの相性
観葉植物を取り入れる際は、背景となる壁の色や床の色も重要です。
左上の写真は壁も床も色が濃く、また何色かの色が合わさっているので、植物が目立ちにくくなります。
反対に、右上の写真は、壁は白く、棚もシンプルなデザインであるため、植物がかなり目立っています。
全体のバランスを考えずに、好みを組み合わせていくと、統一感を無くし、かえってそれぞれの良さを無くしてしまうことにも成り兼ねません。
そのため、まず、最初に全体像のイメージを住宅会社と共有した上で、何千通りの中からある程度絞ってもらって、その中から選択するという進め方が、統一感を出し、全体を上手くまとめる方法です。
しかし、残念ながら、日本の住宅業界というのは、営業と設計(プランナーと申請図面作成者)とインテリアコーディネーターと工事担当の分業制になっている会社がほとんどです。
また、それぞれの分野のプロではありますが、お客様の価値観や性格、デザインの好みを理解した上で、プロとして全体をまとめていくという仕組みにはなっていないというのが現状です。
中々、良きパートナーに出会えない場合は、是非当研究所にご相談ください。info@housing-labo.casa
まとめ
いかがだったでしょうか。
ハイセンスな方は、誰に相談せずともご自身でお洒落なグリーンのある暮らしを楽しむことは簡単なのかもしれません。
一方で、一般的に観葉植物初心者さんや、センスに溢れた方でない場合は、どのように取り入れたらお洒落になるのかご自身で考えるのは難しいと思います。
また、お洒落に暮らす事に憧れはあっても、ずぼらだという方も諦めないでください。
どうすれば、あなたにとって簡単かつオシャレで癒される、グリーンのある暮らしを手に入れることが出来るのか一緒に考えていきましょう。
《執筆者》
一般社団法人 住宅研究所
「暮らし視点の住まいづくり」研究開発担当
主任 谷口真帆香