1952年に誕生したLDK。
価値観や暮らし方が多様化した今、
変わらぬ形態のまま存在し続けています。
Casa Laboは、2024年、
現代社会に適したLDKの
新たなカタチを提唱します。
LDKが誕生した1952年の昭和という時代は、1家に1台のテレビで家族全員同じ番組を見て過ごすというのが定番でした。
また、同様に、電話も1家に1台しか無いため、友達や恋人と連絡を取り合うのは容易ではなく、家で過ごす時は家族との会話が中心になっていました。
平成に入り、携帯電話やスマホが普及し始めてからは、リビングで家族とテレビを見ていても、それぞれが携帯電話かスマホで、友達や恋人とメールやLINEすることが容易に出来るようになり、家で過ごす時間にも家族以外の人とのコミュニケーションの割合が大きくなっていきました。
令和では、サブスクリプションの普及で、動画やドラマがスマホでも容易に見られるようになり、テレビはBGM代わりについているだけで、コミュニケーションだけでなく、見たいものもそれぞれがおもい想いに見る暮らしに変化していきました。
つまり、今までのちゃぶ台や炬燵、L型ソファーなどといった固定概念を中心とした「リビング」ではなく、それぞれがおもい想いのくつろぎ方でおもい想いの時間を過ごし、でも同じ空間でつながっている。そんな現代の新たな暮らし方に合った空間、「ラウンジ」への革新の提唱です。
プランニングの際、リビングを最も良い場所に配置し、次にキッチンの場所が決定され、キッチンのサイズに合わせて、残った空間がダイニングなどと、食事をするだけの空間で、あまり重要視されていなかった「ダイニング」。
夜勤やフリーランス、フレックスタイムなど働き方が自由になったり、夫婦共働きや子どもの塾通いなど、家族全員が揃って食事することが難しくなりました。
また、在宅ワークやオンライン授業、読書やお絵描きなど、自宅でのマルチな作業も増加しました。
もちろん家族全員で食事することも有りますが、時に、ご主人がテーブルで仕事をしている際に夜勤明けで帰ってきた奥様が同じテーブルで朝食を取ったり、時に、お母さんが在宅ワークをしている際に学校から帰ってきた息子さんが同じテーブルで宿題をするなど、テーブルのマルチな使い方が求められています。
そういったマルチな使い方に、従来の一般的なダイニングテーブルでは少し手狭であるため、ダイニングテーブルが一回り大きくなった「GREAT TABLE(グレートテーブル)」で、カフェの大テーブルのようにそれぞれがおもい想いの時間を過ごす、日常使いをする「デイリーマルチユース」への革新の提唱です。
家族に背を向け女性が1人で料理を作っていた壁付けキッチンが中心になっていた昭和。
お子さまの様子を見ながら家事が出来る対面キッチンが人気になった平成。
確かに家族とのつながり方に変化は出来たものの、メインは女性が1人で料理をする事を前提にしたキッチンであるという事です。
夫婦共働きが当たり前となった昨今、どちらかがお子さまを保育園に迎えに行って、どちらかが夜ご飯をつくるという協力制の家庭が増えています。
保育園に迎えに行った方も、家に着いたら、ご飯をつくるのを手伝いながら、お子さまの保育園での出来事を聴いたり、会社であった落ち込むような事を夫婦で愚痴ったりしながらコミュニケーションを取るといった、これまでリビングで行われていたコミュニケーションの時間が、キッチンに置き換わっている家庭を多く見受けられます。
根底に、「井戸端会議」という江戸時代から続く〇〇しながらの会話の仕方が面と向かっての会話に比べてコミュニケーションが取りやすいというところにあるのではないかと考えます。
つまり、これからは、女性だけでなく男性もお子さまもキッチンに立つ可能性がある上に、家族のコミュニケーションの中心となる「キッチニケーション」への革新の提唱です。
以上、Casa Laboでは2024年度、
L(リビング)
D(ダイニング)
K(キッチン)
を、時代に適した新たなカタチ
L(ラウンジ)
D(デイリーマルチユース)
K(キッチニケーション)
として、新作コレクション発表します。
※もちろん、新たなLDKのカタチも固定的ではなく
ひとり一人異なる暮らし方に沿った住まいであることを前提条件とします。